水中硬化形被覆工法
水中硬化形被覆工法は、厳しい腐食環境に曝される港湾鋼構造物の新設及び既設の防食・補修工法です。
防食材料の扱いが簡便であるため、複雑な形状においても容易に施工できることを大きな特長としています。
- 適用前
- 適用後
水中硬化形被覆工法の特長
- 新設・既設とも施工が軽便であり、補修も容易に対処できます。
- いかなる形状にも適用できます。
- 防食層が軽量なため構造物に重量負担をかけません。
- 構造物の腐食環境・施工条件・施工部位に応じて材料、工法が選択できます。
- 各種マニュアルに掲載されている工法です。
水中硬化形被覆工法の分類と概要
工法分類 | ペイントタイプ | パテタイプ | |
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概 要 |
(1) 水中部において刷毛・ヘラ・コテ等で施工できるため作業性が良い。 (2) 比較的薄膜であるため鋼材追従性に優れる。 (3) 水中での塗布付着性が良い。 |
(1) 1度にmm単位での樹脂塗布が可能な事から塗布工程が1回で済む。 (2) 大きな凹凸(孔食部等)や隙間への充填ができる。 (3) 塗布時に波浪や潮流などの影響を受けにくい。 (4) mm単位での厚付けにより、特に長期耐久性、耐衝撃性に優れる。 |
|
対象物 | 鋼管杭 | ○ | ○ |
鋼矢板 | ○ | ○ | |
鋼管矢板 | ○ | ○ | |
形鋼 | ○ | ○ | |
付帯部材 | ○ | ○ | |
対象部位 | 飛沫帯 | ○ | ○ |
干満帯 | ○ | ○ | |
海中部 | ○ | ○ | |
施工概要 | 混合方法 | 攪拌機 | 攪拌機・手混合 |
塗布方法 | 刷毛・ヘラ・コテ | 主にウェットハンド法 | |
標準膜厚 | 0.6~3.0mm | 3.0~5.0mm | |
素地調整 | ISO Sa2~3 | ISO Sa2以上 |
注)○:適用可能
水中硬化形被覆工法による施工要領
水中硬化形被覆工法適用例
- セル護岸
- 沖合構造物
- 鋼矢板護岸
- セル護岸